SSブログ

永遠の夏 [自腹の映画たち]

永遠の夏 @シアターコクーン 東京国際映画祭 (2006/10/27)
ティーチ・インはなくなっちゃったみたいでした。ざんねん。

満足度:★★★★☆
監督:レスト・チェン
出演:ジョセフ・チャン、ブライアント・チャン、ケイト・ヤン

台湾の映画です。
ジョンシン(ブライアント・チャン)→ショウヘン(ジョセフ・チャン)⇔ホイジャ(ケイト・ヤン)な三角関係。
ホイジャは元々はジョンシンをスキだったハズなんですよね・・・。
それが、ショウヘンを向いてしまう、という。
男のコ同士なので、ジョンシンとショウヘンの関係が成立しにくいっていう不利さもあるのに、ジョンシンのショウヘンへの気持ちを知っていて、「友人」でもあって、それなのに、こっそりとつきあっちゃう・・っていうのは、なんかずるいなぁって思いました。
なんか、ショウヘンのことを本当にスキなのかな・・・とも思っちゃいました。
という訳で、すっかり、ジョンシンを同情的な目で見てしまい、この女のコは好きになれませんでした・・。
女のコだっていうだけで、このコはアドバンテージがあると思うので、なんか、フェアじゃないなぁって。

ちょっとネタバレ。


浪人することになったジョンシンはショウヘンと距離を置きます。
距離感を感じたショウヘンは、ある事件の後、ジョンシンと関係を持つんですが、ちょっとびっくりな展開でした。
ショウヘンはそれまで、全然ノーマルだったのに、イキナリどうしてそういう気が起きたんだろう。
ここでの気持ちは何だったんだろう。
離れたくないっていう衝動だったのかなぁ。う~む。そこまで大切な相手だということなのかもしれないですが、それが性衝動になるっていうのが、唐突なような気もしました。ジョンシンの気持ちを察したのだろうか・・。
ジョンシンとホイジャの「どっちも大事だ」っていうショウヘンは、都合のいい話だなって思いましたが、ショウヘンにとっては、ジョンシンとホイジャは別々の役割なんだろうなって思うと、確かに酷な選択なのかもしれないと思います。
友人としての関係を望むなら徹底した友人の態度があるんじゃないかと思いますが、寝てしまった後では、そんなムシのいい話ってどうなんだろうって思いました。
ジョンシンの気持ちを思うと切ないな・・・。
思っていたことを暴露しあう最後の場面から、二人の関係の今後にちょっと希望を持てました。
この映画の「離れられない」同性同士はいろいろな関係性を模索し、離れずにいるんじゃないかな。
ジョンシンの寛容さだけを頼りにしたものではなく(気持ちを受け入れられなくても一緒にいられればいいっていうことになるとジョンシンがツライと思うので。)、対等な関係が出来ていくといいのになと思いました。

「マクシン」同様、日本と違う習慣やルールを発見するのもおもしろかったです。
制服の赤いスカートが印象的だったのですが、日本では真っ赤な制服ってあんまり見ないですよね。
あと、悪い点を取ったら、おでこに点数を書かれてみんなの前に立たされる、という・・・。そんな罰もあんまりないだろうと思いました。
割と街の風景は似てるなって思いました。

切ない映画でしたが、後味は良かったです。
男のコ二人のいっぱいいっぱいのの必死さが痛いながらもココロに響いたからかなと思います。
自分の高校生の頃のいろんなことへのいっぱいいっぱいさ加減を思い出して共感できたからかも。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

マクシン分かちあう愛 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。